大橋の側の市営プールは 支流の流れを直に引き込んだ「天然水プール」だった。炎天の大通りから木陰の小道に入ると横を流れる小川には水草の白い花が咲きオハグロトンボが舞う。プールは大型の鱒養魚場というようなもので(元はそうだったんじゃないかしらん)時々紛れ込んで来る小魚と一緒に泳げるというおまけつき。川水は湧水由来なので冷たく、充分に冷えた身体の帰り道の屋台で「いもフライ」1本10円だったか、熱いのをハッハフと食べるのが楽しみだった。
『いもフライ』
蒸したジャガイモを串に刺し衣とパン粉をつけて油で揚げ、ソースをつけて食べる「いもフライ」はラーメンと並んでS野名物のひとつである。「いもフライの会」会員の店だけでも市内に20軒以上あり、いもの大きさ品種、揚げ方など各店各様で、仕上げにつけるソースも個性を出す大きな要素となる。御当地産のミツハ、マドロス、月星印などをチョイス&ブレンドしたり、こだわって自家製ですよという店もある。揚げ立てをアチチと口にするのがいちばんだが、冷えてもいけます。(観光協会発行のマップのイラストを担当しました)