小児病棟入り口で撮られた6センチ角ほどの小さなモノクローム写真。セピアを越してクリーム色になっている。小学1年の夏休みに入院したので60年も前になるのだ(1953年)。ここ国立病院は元陸軍病院だった。衛生兵だった父の(父の昔話からは軍医だと思っていたのだが)駐屯地であり、同期の看護婦だった人がこの国立病院の婦長さんになっていた関係で特別臨時に夏休み中だけということで入院させてもらったのだ。改めて写真を見ると並んでいる皆はお揃いの白い寝間着だが、私は格子柄のネルの寝間着姿である。特別臨時でありますからね。おや、夏なのに股引を穿いている。私は小1だから7歳か、皆は私より年長で中学生もいて、隣りに座っているのが3年生だったかタロちゃん。そして後方に高い煙突を備えた煉瓦造りの大きな建物が見える。焼却炉である。
ベッドの上の夏休み
小児病棟入り口で撮られた6センチ角ほどの小さなモノクローム写真。セピアを越してクリーム色になっている。小学1年の夏休みに入院したので60年も前になるのだ(1953年)。ここ国立病院は元陸軍病院だった。衛生兵だった父の(父の昔話からは軍医だと思っていたのだが)駐屯地であり、同期の看護婦だった人がこの国立病院の婦長さんになっていた関係で特別臨時に夏休み中だけということで入院させてもらったのだ。改めて写真を見ると並んでいる皆はお揃いの白い寝間着だが、私は格子柄のネルの寝間着姿である。特別臨時でありますからね。おや、夏なのに股引を穿いている。私は小1だから7歳か、皆は私より年長で中学生もいて、隣りに座っているのが3年生だったかタロちゃん。そして後方に高い煙突を備えた煉瓦造りの大きな建物が見える。焼却炉である。
最新記事
月別アーカイブ